2月14日バレンタインデーを前に、間に合わせたいチョコレート作り。
生チョコは常温で固めるのが鉄則です。
4~6時間かかりますが、なめらかで舌触りのいい美味しいチョコが完成できます。
どうしても急ぐ方は冷蔵庫を使えば1~3時間で作ることができます。さらに、常温で粗熱を取ってから冷蔵庫へ入れるようにすると、常温よりは早くしかも美味しくできますよ。
生チョコが常温で固まる時間は4~6時間、冷蔵庫で1~3時間、冷凍庫で30分
美味しい手作りチョコを作るには常温が鉄則!・・・その理由は、冷蔵庫や冷凍庫で急に冷やすと油脂が分離し、触感が悪くなるなど、品質が悪くなるからです。
夏場でなければチョコは室温でも固まるので、急激に冷やすのは避けた方がいいでしょう。
冷蔵庫に生チョコを入れると、カチコチになって舌ざわりが悪くなる可能性があります。
チョコは、ゆっくり固めてあげると、舌ざわりの良いなめらかチョコになります。ひとつ注意すべきは、チョコの種類や状態によって固まるまでの時間が変化するということを覚えておきましょう。
板チョコのみ使う場合
市販の板チョコを溶かし、型抜きに入れて冷やした場合。
固まるまでの時間は常温で4~6時間、冷蔵庫なら約1時間が目安です。常温の場合、夏場だとさらに時間がかかります。少しでも早くチョコを固めるには家の中の最も涼しい冷暗所に置いてみてください。
生チョコの場合
生チョコの場合は、固まるまでの時間がチョコとクリームの割合によって前後します。目安としては常温で3時間、冷蔵庫に入れるなら2~3時間は必要です。
柔らかめなチョコが好みの場合は、1時間半くらいで様子を見てください。包丁で切るとき切りやすくしたいとか、固めな食感が好きという場合は、2~3時間くらい放置してくださいね。
チョコを早く固める方法とその場合の注意点
①冷蔵庫・冷凍庫を使う
美味しいチョコをできるだけ早く完成させる方法としては、しばらく常温において粗熱をしっかりとってから冷蔵庫に入れてゆっくり冷ますことです。
美味しいチョコを作りたいのなら早く固めようとしてはいけません。
ポイントは、できるだけ急激な温度変化をチョコに与えず、ゆっくりゆっくり時間をかけて冷やして固めるということです。
よって、湯煎で溶かしたチョコレートを早く固めるために、型に入れてそのまま冷蔵庫や冷凍庫に入れてしまうのは避けましょう。
チョコは急激に冷やすと白い斑点が表面にできてしまったり、結露を起こして水滴がついてしまい味にムラが出来たり、固まり方にムラが出来て舌触りが悪くなるなど、美味しく食べるには程遠くなってしまいます。
「味よりも早く作りたい!時間がないの!」という人は、冷凍庫で作るしかないのですが、表面の仕上がりは、ゆっくり時間をかけて固めた場合と比べると、少し不利になります。
冷凍庫に入れるとすぐに凍っていくので、表面のごつごつなどが残りやすくなってしまうんですね。ココアパウダーである程度はごまかせますが、キレイななめらかさを出したいという場合は難しくなってしまいます。
細かいことは気にしない!とにかく早くという人はいいですが、そうでない方にはオススメしません。
②材料と調理に気を付ける
材料や調理過程によっては、チョコが固まりにくくなる可能性があります。
チョコを早く固めたいのであれば・・・
・カカオ分が多いチョコ(製菓用など)を使う。
・生チョコを作るときは、生クリームを入れ過ぎない。
・正しい方法でテンパリングする。
・水分が混ざらないようにする。
中でも多いミスはテンパリングの失敗です。
チョコを溶かす時、電子レンジや熱湯で温めるのはNGです。
チョコを高温で溶かすと、油分が分離して固まりにくくなってしまうのです。また、テンパリングの際、余分な水分が入ってしまうこともチョコが固まりにくくなる原因になります。
チョコが固まったかどうかの目安は、チョコに触って指紋がつかなければ大丈夫です。もしくはチョコと型の間に隙間ができていれば固まった証拠。型から取り出すことができます。
生チョコの場合は、つまようじを刺した時にチョコが付着しなければ大丈夫です。
生チョコが固まらない理由とは?冷やしてもドロドロな原因は?
数時間放置しても生チョコが固まらない!というのにはいくつか理由がありますので、チェックしてみてください。
理由1 生クリームの分量が多過ぎる
基本的に生チョコを作る場合の材料の割合は【チョコ:生クリーム=2:1】です。
一般的な板チョコは1枚50gがほとんどで、4枚(約200g)に生クリームは100mlということになります。意外に生クリームの量は少なくていいみたいですね。まずは比率2:1を要チェックです!
理由2 生クリームが動物性でなく植物性
次に生チョコが固まらない理由として多いのが、植物性の生クリームを使ってしまっている場合です。
原則として、生チョコは動物性の生クリームでないと作ることはできません。
そもそも植物性生クリームは、生クリームとは全然違う成分でできています。植物性生クリームは、コーン油や大豆油、ヤシ油に乳化剤を加えただけのものになるので、実態は生クリームではないのです。
生チョコを作る際は必ず『動物性の生クリーム』で作るようにしましょう。
理由3 湯煎や調理しているときに水が入ってしまっている
生チョコが固まらない理由として、湯煎している間に水や水蒸気などが混入してしまっている場合が挙げられます。
実はチョコは水にとても弱いのです。
1~2滴でも入ると成分が分離してしまうんですね。
そこで湯煎している間に水が入ってしまったとか、元々ボウルに水滴が付いていたとか、そのようなことがあるとすぐに分離してしまうのです。
成分が分離してしまうと固まることはありません。調理中は要注意です。
生チョコが固まらないときの対処法・アレンジをご紹介!
数時間放置したけど固まらないときは、まずチョコを少し足してみてください。生クリームの割合が高かったことが原因の場合は、チョコを入れることで解消することもあります。
ただ、植物性生クリームを使ってしまったとか、水分が入ってしまったというような場合には難しくなります。その場合は廃棄ではなく、アレンジで美味しくいただいてしまいましょう!
その1 牛乳や豆乳と混ぜてホットチョコレートにする!
簡単なアレンジレシピです。牛乳や豆乳と混ぜてしまい、ホットチョコレートやソイチョコレートにしてしまうことです。作り方は簡単!お好みで温めた牛乳や豆乳と混ぜるだけです。
その2 卵・薄力粉・ベーキングパウダーと混ぜてブラウニーにする!
失敗した生チョコですが、ブラウニーに変身させればプレゼントとしても使えますよ。
失敗した生チョコ100gに薄力粉50g、ベーキングパウダー小さじ0.5、卵を1.5個入れて混ぜます。そしてオーブン175度で20分焼けばブラウニーの出来上がりです!
もし家にオーブンがない場合は、炊飯器でも作れます。
炊飯ボタンを押して、固まらなかったらもう一度炊飯ボタンを押し、その後は竹串を刺してみて、何も付いて来なかったら完成です。失敗作からのリメイクとは分からない美味しさです。
その3 コーンフレークと混ぜて生チョコアイスに!
子どもが大好きなのがこれ。
失敗した生チョコにコーンフレークを足します。そして、タッパーに入れて表面をならしたら冷凍庫で固まるまで冷やします。
これで生チョコアイスの出来上がりです!
お好みの大きさに切って食べてください。
失敗した生チョコはアレンジを加えて別物にしてしまうのがベストです。
チョコレート作りを成功させるコツ
こまめに固さを確認する
冷蔵庫を使って寝かすときは、こまめに様子を見るのが無難。
様子を見ながら端っこの方を少しすくって食べてみて、自分の好みの固さになった時に冷蔵庫から取り出すことです。
冷蔵庫に入れて1時間半くらいした後、15~30分ごとに少し端の方を小さなスプーン等ですくって食べてみると良いでしょう。
1つのレシピに従う
まずは自分のレシピ1つを見つけてください。
というのは、生チョコのレシピは星の数ほど存在しています。いくつか作ってみて、これは美味しい!というレシピを何度も作って自分のレシピとしてしまうのが成功のカギです。
レシピによって固まる時間はそれぞれ異なります。
- 固まりにくいホワイトチョコを使ったレシピ
- はちみつや水あめを入れたレシピ
- 無塩バターなどを使ったレシピ
など・・・ちょっとアレンジしたレシピになると、固まる時間が大幅に異なってしまうのです。
慣れるまではシンプルな生チョコで、そしてチョコ作りに慣れてからアレンジバージョンにチャレンジすることをおすすめします。
もし作ったチョコが一晩放置しても固まらない場合は、失敗してしまっている可能性大です。
それ以上は何日放置しても変化はありませんので、固まらなかった場合のアレンジ方法をチェックしてください。
プロ級に作りたいときは脂肪分40%以上の生クリームを使う
家庭で生チョコを作るときには、脂肪分40%以上の生クリームを使用することです。
脂肪分が多ければ多いほど、値段&カロリーは高くなりますが、濃厚でコクのある味わいの生チョコが出来上がります。
乳脂肪分が上がるほどミルクのコクのある生チョコになりますし、また、ミルク感が増すことでチョコの風味もより引き立ち、とても美味しい生チョコになります。
脂肪分が高い方が作りやすいですし、切りやすくなるので、ちょっとお金はかかりますが、脂肪分の高い生クリームを使ってみてください。
まとめ
湯煎が苦手で、見た目も味も悪いチョコを作ってしまった・・・チョコレート作りの失敗談は後を経ちません。
しかしそこは落ち着いて!
チョコ作りは余裕をもって、細かいところに気を付けながら作れば、その想いが届くのか、美味しいチョコが出来るようになります。
バレンタインデーもそろそろ・・・ぜひ、美味しいチョコ作りにチャレンジしてみてください。
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