エチゼンクラゲは食用?食べられるクラゲとは?

一般

日本海沿岸で大量発生し、漁業に被害をもたらすエチゼンクラゲ。大きいものでは2mにもなるこのエチゼンクラゲ、そんなにたくさん獲れるエチゼンクラゲは食べられるのか?他にも食べられるクラゲはどんなものがあるのかを調べてみました。

エチゼンクラゲは食用として利用できる

食用クラゲは、一般的に中華料理の前菜などに使われますが、エチゼンクラゲはその硬さや味から、食用にはほとんど使われていません。

大量発生するのでたくさん獲れるし、しかも1匹1匹が大きいので、食用に使えればいいのでしょうけれど、加工にかかる時間とコストに見合うほど売れないため、駆除対象となっているクラゲなのです。(うーんかわいそう)

でも、そのエチゼンクラゲをもっと食用に利用しようと考える人々がいて、料理が色々と開発されているので期待しましょう!

例えば、

  • エチゼンクラゲ入りフルーツポンチ
  • 刺身クラゲ
  • クラゲのナタデココ風
  • アイスクリーム
  • クラゲの粉末入りクッキー

福井県では、名産の羽二重餅にエチゼンクラゲの粉末を使った「えくらちゃん潮羽二重餅」なるものまで開発されています。クラゲはもともと味がそこまでないので、粉末にすれば何にでも活用できる気がしますね。

クラゲのコリコリとした食感を生かす、フルーツポンチやナタデココ風は違和感なく食べられそうです。

・・・とは言え、コストの見合うほどの流通量ではないことや、栄養価が特別高いわけでもないので、食用として利用することはできるのですが、あえて加工・販売するほどのメリットがないため、わざわざ使うほどではない、というところでしょうか。

エチゼンクラゲは2002年頃から大量に漂着するようになり、定置網に数百から1000匹、多いときは5000匹近くも入ることがあり、魚にダメージを与えるだけでなく、網が壊れてしまうなどの被害も出ています。

エチゼンクラゲは中国海域でもたくさん獲れるので、それだけ価格は安くなってしまいますね。むしろ駆除するために大型クラゲクラッシャーポンプに吸わせてカッターで切り裂く方法を取ったりして、駆除にもコストがかかっているのです。天敵のハギに襲わせる、なんて方法もあるらしいです。

そんな時、福井県の県立小浜水産高校の生徒が、定置網にはかかるけれども市場に出せない雑魚を、ただ駆除するのではなく食品に利用できないかと考えました。大量に網にかかるエチゼンクラゲを、最初はコリコリとした食感を生かすことを検討していましたが、試行錯誤する中、ある時クラゲを煮てみたら、鍋のふちに粉末状のものが残ったことに気がついたそうです。

担当の先生曰く、

「偶然だったが、粉末化したことで様々な食品に利用できて、さらに長期保存も可能になった。それも簡単に作れるので、大量生産して商品化できると考えた」・・・ちょっとしたところからアイデアをひねり出す努力の賜物ですね!

さらに、クラゲの悪いイメージを払しょくするために、クラゲを「えくらちゃん」というキャラクター化することで商品化に!今後はかまぼこやちくわなどの練り物への加工を検討しているそうです。

高級中華料理に使われるクラゲはビゼンクラゲ

食用クラゲには、もう一つビゼンクラゲがあります。

ビゼンクラゲは主要産地が日本海沿岸で、中国近海で獲れる量が多くありません。その希少性と味の良さから、高級食材として扱われています。ビゼンクラゲは中国でも乱獲にならないよう、漁業制限を設けているほどです。

よほど美味しいようですね。同じクラゲなのに、エチゼンクラゲとの扱いに差がありますね〜。

塩とミョウバンで水分を抜き乾燥させたクラゲは、水で戻して中華の前菜やスープ、酢の物や和え物にします。コリコリとした食感が特徴で、クセが少ないので、そのまま刻んでサラダにしたり炒め物にしたりと、幅広い料理に利用できます。

食用クラゲは6種類ある

クラゲは3100種類もいると言われますが、食用にできるのは主に6種類です。

  • ビゼンクラゲ 古くは岡山県(備前国)が名産地であったことからこの名前がついた。英名はEdible Jellyfish(食べられるクラゲ)。日本ではアカクラゲとも呼ばれる。
  • ヒゼンクラゲ 有明海で獲れるクラゲ。シロクラゲとも呼ばれる。
  • エチゼンクラゲ 本来の繁殖地は黄海および渤海で、そこから一部が日本海に流入して大量発生しました。
  • キャノンボールクラゲ 主にメキシコとアメリカで水揚げされています。近年、中華料理店を中心に人気の出ているクラゲです。
  • ホワイトクラゲ タイやインドネシアで獲れる、お刺身クラゲや酢クラゲの材料になります。
  • チラチャップクラゲ 中国が国内用に輸入し、中国経由で頭や足が日本に輸入されています。

まとめ

クラゲは世の中にたくさんいるのに、食べられるのはほんの一握り。エチゼンクラゲは食用クラゲでありながら、ほとんど活用されていません。

大量発生しすぎ、大きすぎ、硬すぎ、さらに漁業に被害をもたらすことから、これまでは残念ながら駆除されてきましたが、これから研究、開発が進めば意外なものに使用されていくかも知れませんね。

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