基礎化粧をしっかりしていますか?
それぞれの化粧品の性質やそれを塗る意味を知っていますか?
化粧水と乳液と保湿ジェルがあるのは知っているけど、どのような違いがあって分けられているのかをしっかり理解して、使い分けてあげることで肌に効果が出やすくなりますよ。
保湿ジェルと乳液の違い
大きな違いは保水と油分です。
ジェルは保水。つまり肌に水分を与える意味があり、化粧水とともに肌に水分を与える役割があります。乳液は肌に油分を与え、肌の水分を閉じ込めて乾燥から防ぐ役割があるのです。
もう少し詳しくみていきましょう。
ジェルとは海藻のネバネバ成分やコラーゲン、ヒアルロン酸といったプルプルとした弾力のあるゼリー状のものを指します。どうしてこのようなゼリー状の化粧品が出てきたのかというと、界面活性剤を使わずに化粧品は作れないのかと考えられたからです。
元々化粧品というのは基本的に水分と油分で作られていますが、水分と油分は反発して混ざらないので、混ぜ合わせるために乳化剤(界面活性剤)を使用していました。その界面活性剤がお肌に良くないということでジェルが開発されたということです。
つまり、ジェル化粧品は水とジェル成分であるヒアルロン酸やコラーゲンなどを組み合わせていて、基本的には油分が含まれない化粧品となります。(一部ジェルクリームのような油分が含まれているジェルもありますが・・・)
簡単にジェルの特徴を挙げてみると、
- 潤いの保持に優れていて瑞々しさがある。
- 吸着性がある。
特にクレンジングジェルなどはお肌の老廃物などを吸着しやすく作られています。 - 通気性に優れている。
油分は肌の表面に膜を作りますが、ジェルの場合は膜を張らず皮膚呼吸を妨げないため。 - お肌へのなじみがいい。
です。
一方、乳液は
- 肌の水分蒸発を防いでくれる。
油分不足だと化粧水で水分を補給しても蒸発し、乾燥してしまうことになります。 - 硬くなった角層を柔らかくしてなめらかな肌へ導いてくれる。
それぞれの特徴を見ると、同じ肌のなめらかさを求める化粧品であっても、かなり違うことが分かりますね。
保湿ジェルは乳液の代わりになる?ならない?
基本的には保湿ジェルは乳液の代わりにはならないです。
乳液と保湿ジェルは性質が全く違うからです。
ただ、ご自身の肌質によっては保湿ジェルを乳液の代わりに使用していても問題がない場合もあります。それは、保湿ジェルで基礎化粧を終了しても乾燥を感じないという方です。
元々脂性肌の人は皮脂が豊富なので、油分を補う必要がなく、保湿ジェルを乳液の代わりにしてもいい人もいます。また、ニキビ肌には油分は控えたいという考えの皮膚科のお医者さんも多いです。
乾燥でできる大人のニキビは別として、思春期の方ができるニキビで悩んでいる場合は、保湿ジェルで終了がいいかもしれません。逆にもし乳液を使うとしても少なめにした方が良さそうです。
私自身は多少脂性気味なところがあるので、乳液はほぼ使っていません。ただ、年齢を重ねてからは冬の乾燥する時期など、時期や肌の状況の応じて使っています。
保湿ジェルには油分がほとんどなく、肌は乾きやすくなります。よって、せっかく化粧水で補った水分が短時間で失われてしまうということにもなりかねません。ですから、保湿ジェルを乳液の代わりにという考えではなく、乳液が必要か?必要でないか?という判断で、保湿ジェルで終わるのか?乳液までつけるのか?を判断されるといいと思います。
また、アレルギーで乳液が使えない方におすすめなのが、『ハトムギ保湿ジェル』です。
保湿成分の天然ハトムギエキスを配合したジェルです。ジュルが角質層まで浸透し、肌をしっかり整えます。ベタつかずさらりとした使い心地です。
油分に頼らないジェルなのですが、みずみずしい水の保護膜『マイクロジェル層』が肌表面にしっかりとどまり、断続的に肌に水分補給をしてくれるので、長時間うるおいをキープしてくれるのです。
保湿ジェルの不安点が解消されます!しっとり感とみずみずしさが長時間続き、乾燥による日中のメイク崩れも防いでくれます。一度お試しください。
保湿ジェルを効果的に使う順番
保湿ジェルの役割は一般的に肌を潤して成分を浸透させることです。
それでは、スキンケアのどの段階で保湿ジェルを使用すれば一番効果的なのでしょうか?
スキンケアにはしっかりと順番が決まっています。
①メイク・汚れ・不要な皮脂を落とす。
クレンジングや洗顔フォーム・石鹸などを使います。お風呂の時や朝の洗顔時など、丁寧に洗ってください。
②潤い・水分を補給する。
主に化粧水で潤いを補給します。お風呂上りや洗顔後は肌が乾燥するので、水分を補給することで乾燥を防ぎます。
③美容液で美容成分を補給する。
美容液を使って年齢とともに減少する美肌成分を補給します。②で化粧水の水分を浸透させておくと美容液を塗ったときの美容成分を補助してくれます。ただし美容液は年齢や肌の状況によっては省略しても問題はありません。
④油分でフタをする。
最後に油分で潤いが逃げないようにフタをしてあげます。ここで使うのは乳液やクリームになります。元々、人の肌の表面には場所によって皮脂膜と呼ばれる天然の油分の膜が存在し、肌のうるおいを保ったり、刺激から守ったりしてくれていますが、それだけでは不足です。そこで乳液などを使って膜を補助してあげるという意味があります。
あれ?保湿ジェルは登場しなかったけど・・・と思いますよね。
保湿ジェルの役割は一般的に肌を潤わせて成分を浸透させることですから②と③の間で使用します。ベタつきが苦手な人や、アレルギー等で乳液が使えない人は保湿ジェルか、③の美容液で完了しても大丈夫です。
まとめ
私自身、以前はあまり何も考えずに基礎化粧をしていました。
一番最初にこのままではいけないと感じたのが季節の変わり目です。
同じように化粧をしていても、肌のサラサラ感やその後のメイクのノリが変わることに気づいたからです。そこでまずは自分の使っている化粧品の性質を調べ、時期によって使い方を変えました。
ルーティン通り使用するのではなく、その時の状況に応じて考えるといいかと思います。
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