ハクション!ハクション!あーくしゃみが止まらない~。
鼻水が絶えずでるし、鼻もつまってくるから息も苦しい、助けて~。
この辛い症状、なった人でないと分からない。。。
花粉が飛ぶ1月~4月にかけてこんな症状がでたら、これは「スギ花粉症」。
その他にも、時期によって、ヒノキ花粉症やブタクサ花粉症などなど、さまざまな花粉が原因となって花粉症がおきますね。
これはある一定の時期にしかおきない症状なので、「季節性アレルギー鼻炎」とも言います。
一方で、一年中 辛い症状が続くのは「通年性アレルギー性鼻炎」で、ダニやカビやペットなどによるものです。
本当に辛いので、少しでもラクになりたいですよね。
今までは成人してから(20歳以上)発症するといわれていました。
が、最近は低年齢化の傾向にあるんです。
また、10人に1人以上の患者さんがいるといわれていて、とても身近な症状になりました。
マスクにメガネをしている人が、とても増えましたものね。
そんなわけで、身近な花粉症の最新の治療方法を詳しくお伝えしたいと思います。
花粉症治療で話題の舌下免疫療法とは?最新の治療法をご紹介!
花粉症の最新治療法として、「舌下(ぜっか)免疫療法」というものがあります。
今までの花粉症の治療方法は、症状を薬で抑える「薬物療法」が主でした。
しかし最近では、症状と同じ「アレルゲン」を少しずつ投与して徐々に身体をならしていく「アレルゲン免疫療法」が増えています。
「アレルゲン免疫療法」の中にも二つ種類があり、「舌下(ぜっか)免疫療法」がその一つで、もう一つが「皮下免疫療法」です。
「皮下免疫療法」はアレルゲンを含む治療薬を注射するのに対し、「舌下免疫療法」は舌の下に薬を入れて飲む治療法です。
治療薬を舌の下に置いて、お薬ごとに定められた時間をキープして、その後飲み込みます。
その後、5分間は食事をしたりうがいをしてはいけません。
このお薬は、アレルギーの原因となるアレルゲンのエキスを少しずつ投与して、身体をならすんですね。
体質改善をして、根本から花粉症を治しましょうという治療なんです。
治療期間は、少しずつお薬の量を増やしていきますので、3年から5年と長期になります。
継続して服用することが大切なのです。
初めて服用する1日目は、医師の監督のもとに行いますが、2日目からは自宅で服用できます。
「舌下免疫療法」の治療は、花粉の時期をはずしてする事が大事です。
花粉が飛んでいる時は、過敏になっているために、効果が現れないからです。
どんな症状がラクになるかと言いますと、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、涙目、目のかゆみなど、花粉症の辛い諸症状がラクになります。
それによって、アレルギー治療薬を減量する事が出来ます。
花粉症によるイライラや不眠などがなくなる事で、QOLの改善が期待できます。
クオリティ・オブ・ライフ(英: quality of life、QOL)とは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。
引用:Wikipedia
この「舌下免疫療法」の副作用もお知らせしておきますね。
- 口内炎や舌の下、唇が腫れたり、かゆみがでる
- ノドがかゆくなったり不快感がでる
- 耳がかゆくなる
- 頭痛
まれに、ショックやアナフィラキシーの症状がおきて命に関わることもありますので、服用の際は、必ず、医師の指示に従ってくださいね。
花粉症レーザー治療の費用とデメリット
花粉症の治療に「レーザー治療」があります。
保険適用ですので、費用は1回 約9,000円です。(3割負担の場合です。)
デメリットをお伝えします。
- 治療には個人差があるので100%治るというわけではない事
- 半永久的ではない事(繰り返し治療が必要である事)
- 治療の時期が限られている事
などです。
花粉症の治療に「レーザー治療」をオススメする人はこんな方です。
- 内服治療などでは治らない方
- 忙しくて、通院や内服の出来ない方
- 薬嫌いの方や、薬で副作用の出る方
このレーザー治療の治療方法は手術になりますが、短時間ですし痛みも少ない治療です。
- 本格的な麻酔の前に、麻酔液を浸した綿棒を左右の鼻に3本ずつ入れます
- その後、麻酔ガーゼを15分間程度鼻の中に入れます
- 麻酔終了後、鼻の粘膜の表面にレーザーを当てます
- 両方の鼻で10分程度で終わります
たまに、熱い感じを受ける事はありますが、苦痛はほとんどないんです。
また、終了後は、投薬もないです。
日帰り出来るのでラクですね。
副作用もありません。
ただし、1年~2年経つと再度レーザー治療をしないといけないというデメリットがあります。
この治療で効果のある人は80%~90%なので、効かない人もいます。
スギ花粉のシーズン中はレーザー治療の効果が低下するので、シーズン外の5月~翌年の1月初めまでに治療を開始しなくてはいけない点も考慮しないといけないですね。
花粉症治療はいつからすればいい?治療のタイミング
花粉症は、症状が出る前から対策や治療を開始することが大切です。
そうすることで花粉症シーズン中の症状をより和らげることができますので、早めの対応が重要になります。
また、花粉が飛びはじめると効果が期待出来ないので、花粉が飛ぶ前に治療をしないといけない点は十分覚えておいた方がよさそうですね。
そして、花粉症になったら・・・病院での治療はもちろん、早目の対応が必要ですが、病院で治療しているだけではだめです。
日常生活でも、花粉に触れる機会や量を減らす努力をしないといけません。
具体的に言いますね。
- マスクや帽子、メガネをつけましょう
- 家に帰ったら手洗い、うがい、顔を洗いましょう
- 家に帰ったら、洋服や髪をよく払ってから部屋に入りましょう
- 洗濯物は、室内干しもしくは乾燥機を使いましょう
また、ストレスや過労、睡眠不足、偏食は症状を悪化させますので、規則正しくストレスをためないような生活態度も心がけましょう。
まとめ
ツライ花粉症。
薬物療法で十分効果がなかった人には、「舌下免疫療法」という新しい治療方法がある事が分かりました。
舌下免疫療法は、3年~5年と長期の治療が必要ですが、根本から花粉症を治すことになりますので期待が膨らみます。
また、「レーザー治療」もあります。
こちらは、治療が「手術」にはなりますが、日帰りが出来て苦痛も少なく、短時間の治療時間です。
1回の治療で2,3年は大丈夫なのですが、逆に言えば2,3年ごとに治療をし続けなければならないという事になります。
花粉症の治療は、症状が出る前に是非、行ってくださいね。
ご自分に合った治療法を選んで、少しでも快適な生活を送られますように願っております。
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