妊婦で花粉症はザイザルを飲んでも大丈夫なの?

一般


妊娠中は症状が重くなりがちな花粉症。

花粉症のとき、普段ならアレグラやザイザルなど気にせず飲みますが、妊娠・授乳中だと胎児、赤ちゃんへの影響を考えてしまいます。

今回は花粉症のお薬ザイザルが飲めるかどうかまとめました。

花粉症の薬「ザイザル」は妊婦にとってどうなのか?

ザイザルの添付文書には

妊婦、産婦、授乳婦等への投与(ザイザル錠5㎎添付文章抜粋)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

[動物実験(ラット)で胎盤を通過することが報告されている。]

2.授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。

[セチリジン注1)塩酸塩において、ヒト乳汁中へ移行することが報告されている。]

注1) ラセミ体であるセチリジンのR-エナンチオマーがレボセチリジンである。

引用:ザイザル添付文書

・・・ちょっと何を言っているか分かりませんよね。

簡単に言うと、以下のようになります。

 

・生活に支障をきたす花粉症やアレルギーの症状が出ている場合は服用可能です。

しかし、服用しなくてもいいなら避けたほうがいいかと思います。

ラットの実験では薬の成分が胎盤を通過して胎児に届いています。

 

・ザイザルを飲んでいる人は授乳はやめましょう。

添付文書では、やや飲むのを考えてしまう説明になっています。

妊婦に対する医薬品の説明は「絶対やめてください」か「おすすめしませんよ」と言った表現のものしかなく添付文章で判断するのは非常に難しいです。

 

では、他の判断基準で検討してみましょう。

妊娠中・授乳中の方に関する医薬品リスクを、米国FDA基準とオーストラリア基準で見てみます。

妊婦が花粉症の薬を服用してもいいのか?米国FDA基準で考える

米国FDA基準ではどうなのか?(参照:専門医のためのアレルギー学講座XV.妊娠とアレルギー疾患)

カテゴリー評価基準
A危険性なし
B多分危険性なし(動物実験は大丈夫でした)
C危険性があるかも
D危険性あり
X絶対やめましょう

この米国FDA分類で「ザイザル」はカテゴリーBになります。

カテゴリーBは多分危険性なしになります。

そもそも、この米国FDA分類ではアレルギー薬でカテゴリーAの薬剤はありません。

ちなみに、ザイザルと同じくらい有名なアレグラはカテゴリーCの「危険性があるかも」に分類されています。

妊婦が花粉症の薬を服用してもいいのか?オーストラリアの分類基準で考える

オーストラリア医薬品評価委員会の分類基準ではどうなのか?

カテゴリー評価基準
A危険性なし
B1多分危険性なし(動物実験でも大丈夫でした)
B2多分危険性なし(動物実験では証明できていません)
B3多分危険性なし(動物実験では障害が増加したというデータあり)
C危険性があるかも
D危険性あり
X絶対やめましょう

残念ながら、ザイザルはどのカテゴリーにも分類されていませんでした。

先ほど、紹介したアレグラはカテゴリーB2の多分危険性なしに分類されていました。

結論:絶対はないけど大丈夫だろう

結論ですが、妊娠中の薬物使用は絶対安心はないけど、多分大丈夫としか言えないのです。

産科医に直接お話を聞いたところ、薬を飲んで不安になったり、後悔するようなら飲まない方がいいと言っていました。

アレルギー薬は嫌だけど辛い症状をなんとかしたい!

いくら、大丈夫といわれても絶対じゃないなら薬は飲みたくない…と考える方もいるかと思います。

そういった方は自分でできる花粉症対策(セルフケア)をするか、病院で処方される体に優しい点鼻薬や漢方薬を使うという選択肢もあります

だれでもできるセルフケア8つ

一番、花粉症で大切なのはセルフケアです。

セルフケアをしっかりするだけでもかなり鼻のムズムズや鼻水、呼吸のしにくさは解消されます。

①花粉症情報に注意!気温が高い、湿度が低い日は要注意です。

②外出時はメガネとマスク!

③つるつるした素材の服を着ましょう!(けばだった服はNG)

④帰宅時は玄関で花粉を払い落とし、うがい、洗顔をしましょう!(一番は帰宅時にすぐ入浴することです)

⑤花粉の飛散の多い日は窓を開けない(花粉の飛散量が一番多い時間帯は午後1~3時です)

⑥掃除はこまめにしましょう(特に窓際)

⑦安全な薬を処方してもらう

点鼻薬は局所薬と言って全身に薬の成分が回らず、鼻のみに集中するため妊婦さんに処方されることもあります。

漢方薬では、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)という薬が花粉症の治療にはよく使われます。

漢方薬だからといってすぐに効かないわけではなく、きちんと効果があります。

私も花粉症で受診した際に処方されたことがあり、かなりまずかったですがすぐに効果はありました。

 

妊婦でも安心して使っていいよと言われれば、ストレスなく使うことができますね。

一番大切なことは本人がストレスをためない、後悔しないようにすることです。

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