台風に限らず、天候が不安定になると頭痛に悩まされるという人が多いようです。
その原因は、次の2点が有力とされています。
- むくみ
- 自律神経の乱れ
そして、上記2点を誘発する引き金となっているのが、気圧の変化(低気圧)です。このことから、『低気圧頭痛』『天気痛』『気象痛』という呼び方もします。
ではなぜ、台風のような低気圧になると、頭痛の原因となる『むくみ』『自律神経の乱れ』が起こるのでしょうか?
【むくみ】
むくみは、低気圧により血流が悪くなることで起こります。そして、主に脳や耳でむくみが生じることにより圧がかかり、頭痛を引き起こします。
【自律神経の乱れ】
人間の身体は、気圧の変化によりストレスを感じると自律神経を活性化させ、ストレス軽減を図ろうとします。
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、それぞれ次のような働きをします。
- 交感神経:血管を収縮させ、心拍数を活性化することで体を興奮状態にする
- 副交感神経:体をリラックスさせる
このふたつがバランスよく作用することで、人の健康は保たれます。
ところが、その過程でまれに交感神経と副交感神経の調整が上手くいかず、自律神経が乱れることがあります。
気圧の変化を事前に察知するアプリを活用しよう
気圧が変化することを事前に察知できれば、頭痛に対する心構えと対策が可能になります。おすすめは『頭痛ーる』と『ウェザーニュース』です。
頭痛―る
気圧予報アプリです。
毎月50万人以上のユーザーが利用するアプリで、気象病の予測に便利です。
気圧の変化をグラフ化して予測し、プッシュ通知機能もついているので頭痛などの気象病を予測してくれます。気圧予測だけでなく、痛みの記録や服薬の管理もできるので、体調管理アプリとしても使えますね。
記録から体調不良の傾向をチェックできるので、ご自分がどのような天候、気圧の時に体調が悪くなりやすいのか、一目瞭然です。
10回記録すると、体調不良の傾向を診断してくれるのもうれしい機能ですね。
気圧チェック以外の様々な機能は、課金制のプレミアム会員のみの利用ですが、無料会員でも気圧のグラフは利用できますので、お手軽に利用できます。
ウェザーニュース
こちらは、2020年3月に提供された新しいサービスで、株式会社ウェザーニュースが医師と共同開発した天気痛予報です。
スマホアプリ「ウェザーニュース」内で利用できます。
ウェザーニュースの利用者から症状報告をもとに、その地域の気圧データを詳細に分析し、気象病の発症リスクを4段階で数値化しています。
医師と共同開発しているので、安心感がありますね。
ユーザーからの情報提供をもとに、独自のデータ化で気象病リスクを数値化しているので、より、個別の状況も踏まえた詳細なデータになっていると思います。
こちらの天気痛予報を利用するには、スマホアプリ「ウェザーニュース」をダウンロードした後、天気痛予報へアクセス、もしくは、ウェザーニュースサイト内から閲覧できます。
まとめ
気圧の変化から生じる体調不良には、頭痛薬を飲むなど、対症療法はありますが、なかなか根本から治療することは難しいかと思います。
それであれば、気象病とうまく付き合っていくために、今回ご紹介したアプリを使用して、事前にご自分の体調を管理することはとても有効といえるのではないでしょうか。
私自身、気象病に悩まされている一人でもあります。
私の場合は、気圧が上がった時(急にお天気が良くなった時など)に頭痛や肩こりの悪化などに悩まされています。
体調が悪いとどうしても仕事中、注意力が散漫になったり、せっかくの休日に予定を入れても楽しめなかったりと、悲しいことになってしまいがちです。
そんなとくは、やはり予測アプリは役立ちます。
事前に体調が悪くなりそうだなという時には、重い案件の仕事は翌日に回したり、休日は自宅でゆっくりできるプランに変更したりという具合ですね。
どうしても外せない用事がある場合もあるかと思いますので、このようなアプリだけに頼るのではなく、しっかり医師の診断も受けた上で、日常的に利用できればいいと思います。
気象病に悩まされている人は意外と多いので、うまく付き合っていける方法を探せるといいですね!