ヤモリの出る家にはゴキブリが多い

ヤモリの出る家は縁起が良いと言われていますが、その理由としては、ヤモリ＝家守（屋守）という言葉遊び的な意味付けによるものです。


「縁起が良い」と言われれば気分的に嬉しい気持ちにもなりますが、現実的にはヤモリが出るということは、ゴキブリをはじめとするエサ（人間にとっては害虫）が家の中にいるということになりますので、喜んでもいられません。


また、ヤモリが害虫を食べてくれる（そういう意味では『家守』と言えますね）としても、家の中で飼うワケにもいきませんから、見かけたらやさしく外に出してあげることをおすすめします。


ヤモリを外に出してあげる方法については、このまま本記事を読み進めていただければと思います。

ヤモリが出る家の特徴

ヤモリが出る家の特徴はいくつかあります。まず、餌となる虫が豊富な環境であるということです。


ヤモリはゴキブリやシロアリなどの害虫を餌として食べているため、ヤモリが家に出現するイコールそれらの害虫が家の中に生息しているということになります。

ヤモリを家の中に放置してはいけない理由

ヤモリが害虫駆除の役割を果たしてくれるとしても、家の中で見つけた場合は外に出すようにしましょう。ヤモリには毒性がなく、人間の食べ物を食べたりしませんが、そのまま放置していると糞害に悩まされることになるからです。


ヤモリの糞は白い液体と棒状のものがセットになっているのが特徴です。そして、ヤモリは壁伝いに歩くので、この糞が壁にベロンと付いたりするのです。


しかも乾燥するとなかなか取れないのでやっかいです。ヤモリは隙間に侵入するので、タンスやクローゼットに入られると服が被害を受けることにもなります。

また、ヤモリは春から夏にかけて卵を産みます。卵は1～2ヶ月で孵化するので、気づいた時には家の中で繁殖していることにもなりかねません。冬は冬眠しますが、越冬しますので居心地が良ければどんどん増えてしまいます。


そうなると、家中ヤモリのフンだらけ…ということにもなりかねませんので、見つけたら放置せずに外に出すようにしましょう。

ヤモリを追い出したい時はどうする？

次に、ヤモリを見つけて追い出したいと思う場合の追い出し方です。そっとつかんで出してあげるのが一番簡単なのかもしれませんが、触りたくない・・・でも駆除もしたくない・・・と思った方。そんな方におすすめの追い出し方です。

ペットボトル使用法

ペットボトルの上の方をカッターナイフで切って、間口を広くしておきます。このペットボトルをカポッと被せて少し待つだけ。自然と内部に飛び移ってくれますよ。


最後に飛び出てこないよう紙などでふたをして外に持っていくだけです。ただ、一度ペットボトルにくっつくと、振ってもなかなか出てくれないこともありますが、場所によってはそのままペットボトルを置いておけば、自然に出てくれます。出てくれたことを確認してペットボトルを回収するだけです。

掃除機使用法

掃除機の先に排水口用のネットやストッキングなど網になるものを取り付けます。その状態でヤモリを吸うだけ。すると、ネットに捕獲されますので、そのままの状態で外へもっていけば完了です。

道具使用法

「虫虫ゲッター」＝マジックハンドのような道具で、先に樹脂がついています。レバーを手で押すと先が開き、離すと閉じます。その樹脂が包むようにつかまえるので、傷をつけずに捕まえられます。


外に出てレバーを離せばすぐに外へ出すことができます。この道具は1500～2000円くらいしますが、他にもクモやゴキブリなど害虫駆除にも使えますので、よくヤモリが入ってくるのなら1本準備してもいいかもしれないですね。

ヤモリよりもイモリに気を付けること

ヤモリとイモリとの違い

ヤモリ：爬虫類、漢字表示「家守」、お腹の色＝白。ヤモリの身体の色はが茶褐色で、ゴツゴツとした身体つきが特徴的です。ニホンヤモリは身体に斑点が見られることでも識別できます。

イモリ：両生類、漢字表示「井守」＝水の中に住んでいるので昔は井戸を守るという意味でつけられたと言われています。今でもイモリは体を湿らせていて、湿っぽい場所を好みます。お腹の色＝赤


見た目も名前も似ている『イモリ』には注意が必要です。イモリにはテトロドトキシンという赤い毒をお腹に持っているためです。軽く触った程度では問題ないですが、触ったその手で目をこすったりすることは絶対にやめましょう。

まとめ

ヤモリが家に出現すると縁起が良いとされ、幸運や富の訪れをもたらすと信じられています。糞以外に害はありませんから、店舗などでは追い出さず、上手にお付き合いしてみたら商売繁盛など幸運が訪れるかもしれないですね。


一般的な家ではやはり糞も心配ですし、繁殖してしまったときのことを考えたら、1匹見つけた時点で追い出した方がいいでしょう。殺生することなく、やさしく追い出して家の外から見守ってもらえるようにしてください。