壊れたものを直すのにアロンアルファは便利ですよね。しっかり接着できますし、家に1つ常備しているよという人も多いのではないでしょうか。
ただ、しっかり接着できるという最大の特徴が、もし目的外のものに付いてしまったら・・・。間違えて接着してしまったら・・・。これは困りますよね。
アロンアルファを取りたい時、付いてしまったものによって対応が変わります。付いたものによって対応の仕方をまとめました。特にプラスチックに付いてしまったら、注意が必要ですよ!
アロンアルファが手に付いたときの落とし方
手に付いたアロンアルファを除光液で落とす場合
アロンアルファなどの瞬間接着剤の主成分は、シアノアクリレートという化合物です。
マニキュアの除光液にはアセトンという成分が含まれているのですが、このアセトンにはシアノアクリレートを分解してくれる性質があります。これを利用しましょう!
- 除光液をコットンやティッシュに含ませる
- アロンアルファがくっついてしまった場所に当てて馴染ませる
- 2~3分放置し端からゆっくりはがすようにして取ると綺麗に取れます
除光液にはアセトンが含まれていないものもありますので、必ず成分を確認してから使ってくださいね。
使用後はハンドソープで綺麗に洗って、ハンドクリームで保湿をお忘れなく。
手に付いたアロンアルファをはがし液で落とす場合
ホームセンターなどに行くと、瞬間接着剤のはがし液が販売されています。
はがし液も除光液と同じくアセトンが使われていますので、原理は除光液と同じです。使い方も除光液と同じですよ。
ただ、除光液より刺激が強いので皮膚が弱い人は注意が必要です。
刺激が強い分、除光液よりもはがし液の方が、アロンアルファを落とすチカラは大きいです。
手に付いたアロンアルファを40度以上のお湯で落とす場合
手や指同士がくっついてしまった場合、アロンアルファが付いている部分に除光液やはがし液を直接付けられないことがあります。
そのような時はお湯に浸けて取るのが一番です。
40℃以上のやけどしない程度のお湯にアロンアルファが付いた手や指を入れ、優しくもむようにしてはがしてください。肌には最も優しい取り方なので、肌が弱い人は手のひらに付いたという場合でも、除光液やはがし液ではなくこの方法がおすすめです。お風呂にゆっくり浸かりながら、時間をかけて剥がしていくとよさそうですね。
除光液等と比べると、取り切れないアロンアルファもあるかもしれません。その場合は白く手に残ってしまいますが、しばらく生活していると自然にはがれていきます。
どうしても気になる場合は、軽石や爪やすりなどを使ってもいいですが、肌を傷つけることにもなるので気を付けてください。アロンアルファは有機溶剤が含まれておらず、毒性が低い接着剤なので取れないからといって焦る必要はありません。
アロンアルファが衣類に付いたときの落とし方
衣類に付いたアロンアルファをアセトン原液で落とす場合
アセトンは除光液や接着剤のはがし液に含まれている成分です。その原液がホームセンターなどで小さな一斗缶のような業者さんが使うの?と言いたくなる入れ物で売っています。
アセトン原液が準備できたら、ビニール手袋とマスクを装着してください。とても刺激が強いので注意が必要です。窓も開けて換気をしたら準備OKです。
まずは、服の目立たない部分でアセトンを付けた時色落ちなどがないか確認してください。特にアセテート生地の場合、服の繊維が溶けてしまうこともありますので、必ず先にテストしてから使うようにしましょう!
テストした結果が問題なければ・・・
- アロンアルファの付いた場所に3枚ほど重ねたガーゼを置く
- 1~2枚のコットンにアセトンの原液をしみこませる
- ガーゼの上から叩いていく
- ガーゼを替えながら2~3回繰り返す
この方法で衣類に付いたアロンアルファはキレイに取れます。
衣類に付いたアロンアルファをアイロンを使って落とす場合
この方法は、アロンアルファは熱に弱いという性質を利用したはがし方です。
- ガーゼなどの当て布を用意し、アロンアルファのしみこんだ衣類をはさみこむ
ガーゼは2~3枚重ねるようにしましょう - アロンアルファの付いた場所にアイロンをあててゆっくり滑らせていく
- しばらくすると、アロンアルファがガーゼに染み出てきます
- ガーゼが汚れたら新しいものに替えながら、これを2~3回繰り返す
なお、ガーゼはキッチンペーパーを代用してもキレイに取れます。
アイロンは家にもありチャレンジしやすいですが、付いてしまったアロンアルファの量によっては完璧に取ることは難しいこともあります。
また、シルクなどの高級な生地の場合は、生地を傷めることもあるので、クリーニング屋さんに相談するようにしましょう。
アロンアルファが机に付いたときの落とし方
机に付いたアロンアルファを中性洗剤で落とす場合
机に付いたアロンアルファは食器用洗剤などの中性洗剤を使って取ることができます。
- 中性洗剤をぬるま湯にとかす
- 1をガーゼにふくませ、アロンアルファが付いた部分を優しくこする
- アロンアルファが取れるまで数回こする
もし、この方法でアロンアルファが取れない場合は、中性洗剤を含んだガーゼを置いた上からラップを被せ、しばらく放置したあとにこするようにしましょう。
諦めず何度もチャレンジしてみてくださいね。
机に付いたアロンアルファをアセトン原液で落とす場合
衣類同様、机のアロンアルファもアセトン原液を使うことで落とすことができます。
ガーゼなどにしみこませ、机を優しくこすってくださいね。それでも落ちない場合は、ガーゼを被せた上からラップをかぶせ、10分~15分ほど放置したらふき取ってみましょう。
ただし、机の表面のコーティングが落ちたり、色落ちすることもあります。事務机のような机はいいと思いますが、高級な机やテーブルの場合は必ずテストをしてから使用しましょう。
机に付いたアロンアルファをはがし液で落とす場合
ホームセンターに専用のはがし液が売られていますので購入しましょう。
- はがし液をアロンアルファが付いたところへ塗り込む
- しばらく放置して成分がしみ込んだらいらない布などでゆっくり拭く
この方法で取れない場合は、アセトン原液同様、ラップでパックをしてみてください。パックをしてもなかなか取れない頑固な場合でも、何度か繰り返しているうちに徐々に取れていきます。
ただし、はがし液で落とす場合も、机の表面がコーティングされている場合は気を付けましょう。はがし液にもアセトンが含まれていますので、コーティングがはがれたり色落ちする可能性もあります。一度目立たない場所でテストされることをオススメします。
アロンアルファがプラスチック素材に付いたときの落とし方
これまで多々登場したアセトンはプラスチックには使えません。接着剤と一緒にプラスチックの素材も一緒に溶けてしまいます。アセトン以外の方法で取る方法を探しましょう。
プラスチック素材に付いたアロンアルファをイソプロピルアルコールで落とす場合
イソプロピルアルコールは消毒に使われるアルコールです。これを使ってプラスチックに付いたアロンアルファを落とすことができます。
- 布にイソプロピルアルコールを染み込ませる
- その布でアロンアルファが付いたプラスチックをこすって落とす
プラスチック素材に塗装がしてある場合は、塗装がはげてしまったり、プラスチックの素材によっては変色してしまうことがあるので、テストをしてから使ってください。
イソプロピルアルコールにはエタノールが含まれていることがありますので、エタノールでも代用できます。イソプロピルアルコールと探していると購入できないかもしれませんので、エタノールで探して成分を見てみてください。使うときは必ず手袋をしましょう。
プラスチック素材に付いたアロンアルファをお湯に浸した布巾で落とす場合
アロンアルファが固まってしまう前であれば、お湯に浸した布巾で落とすことができます。ただ、固まってからではなかなか落とすことができませんので急ぎましょう。少し熱めのお湯の方が落ちやすいです。
強い素材のプラスチックであれば、40℃以上のお湯に直接しばらくつけておくというやり方もあります。熱でふやかしてからヘラで優しくこするとキレイに取れます。ただ、耐熱性でないプラスチックは変形してしまうこともあるので気を付けてくださいね。
プラスチック素材に付いたアロンアルファをサンドペーパーで落とす場合
サンドペーパーは100円ショップかホームセンターに売っています。目の粗いものと細かいものと2種類準備してください。
- 余計なところまで削ってしまわないように、アロンアルファがついていない部分をマスキングテープやセロハンテープで保護する
- 最初に目の粗いサンドペーパーでアロンアルファをざっくり削り落とす
- ある程度落ちたら目の細かいサンドペーパーで磨く
サンドペーパーで削ったら傷にならないか心配ですよね。確かに少し細かい傷がつきますが、これは車の傷などを直すコンパウンドで磨くと綺麗になります。
プラスチック素材に付いたアロンアルファを力技で落とす場合
すでにくっついた2つのものを剥がしたいときは、接着したもの同士に隙間があるか確認しましょう。隙間があるようなら糸のこを差し込んで、接着剤を削り切るのが最も早いです。
本来アロンアルファはプラスチックにくっつくのは不得意なので、付着してしまったものがプラスチック専用のアロンアルファでないなら、単純に引っ張れば取れることもあるので、どの種類のアロンアルファがついてしまったのかも確認してください。
アロンアルファが金属に付いたときの落とし方
金属に付いたアロンアルファをアセトン原液やミネラルオイルで落とす場合
金属に付いた場合は、アセトンをたらし数分放置してからいらない布でふき取ります。またミネラルオイルも同じ使い方で綺麗にできます。
ミネラルオイルって知っていますか?
ベビーオイルやマッサージオイルに含まれています。意外と身近にあるんですよ。
アロンアルファを取るためにわざわざミネラルオイルを買いに行くのも大変なので家にこのようなオイルがある人は代用してしまいましょう。
アセトンもミネラルオイルもなかなか取れないときはラップパックをしてくださいね。
金属に付いたアロンアルファを爪で削って落とす場合
すごく原始的ですが、爪でひっかいてはがしてみましょう。うまくいけば端からきれにはがすことができます。無理すると爪が割れますので、軽くやってくださいね。
金属に付いたアロンアルファをはがし液で落とす場合
金属の場合は変色や変形の心配がほとんどないので、はがし液を使うのが最も早く楽にできます。他のものと同じでアロンアルファの付いた部分にはがし液をつけ、しばらくしてからふき取るだけです。
もし、接着剤が取れても跡が残った場合は、耐水ペーパーで削って、コンパウンドを塗り込めば目立たなくなります。耐水ペーパーはサンドペーパーの一種で、使うときに水を付けて使う道具です。
アロンアルファがゴム・ガラス・その他に付いたときの落とし方
ゴム・ガラス・その他に付いたアロンアルファを除光液・はがし液・アセトン原液で落とす場合
この場合も、他のものと同様、
- 除光液やはがし液を布にしみこませる
- アロンアルファが付いた場所を拭く
- 範囲が狭い場合は綿棒の先にしみこませ、叩くようにして落とす
ここでも、ふき取るだけでは落ちない場合、ラップのパックを試してください。
注意が必要なのは車やフローリングです。
塗装やコーティングがはげてしまうこともありますので、必ず目立たない場所でテストをしてから実行しましょう。車のように失敗したら打撃が大きいものもそうですが、メガネなどガラス製なのかプラスチック製なのか素材がわからないというようなものは、自分でチャレンジせずお店に持って行ってお願いをする方がよさそうですね。
まとめ
子どものおもちゃから家具の一部まで、アロンアルファはわが家でも色々な場面で活躍しています。私は必ず新聞などを敷き、付いてはいけないところは紙を貼ったり、マスキングテープで保護したりしてから使用しています。
手には何度か付いたことがありますが、これはカピカピになってしまっても数日で必ず取れます。指同士がくっついて生活に困るなどがない場合はそれほど慌てることはありません。
せっかく便利な接着剤ですから、なるべく他のものに付いてしまわないよう、準備してから始めてくださいね。
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