防災グッズがよく売れるのは、大きな災害が起きたとのニュースが流れたタイミングが一番多いようです。ところが、イザという時のために防災グッズを揃えたものの、結果的にいらないものまで用意してしまったという人がたくさんいらっしゃいます。
今回は『防災グッズでいらなかったもの』に焦点を当て、そこから『防災グッズで必要なもの』について知っていただきたいと思います。
防災グッズでいらなかったもの
・テント
「テントがあれば寝泊りできるよね。」とか、「避難所でもプライバシー保護に必要よね。」とか思われるかと思いますが、避難所には持ち込みが禁止されているところもありますし、公園などで寝泊りするには盗難などの犯罪に巻き込まれる危険があり、おすすめできません。
・ロウソクやマッチ
停電した際の必須グッズだと思う人も多いかと思いますが、地震の場合、1週間は余震に注意しなくてはいけません。余震があるかもしれない状況で、ロウソクやマッチを使用するのは火事の恐れがあり大変危険です。
また、水害の場合はマッチが濡れてしまい使用できなくなることも考えられます。停電対策には電池で使用できるランタンや懐中電灯などの準備をすすめてください。
・毛布やブランケット
災害時の防寒対策として備えようとする人が多いかと思いますが、なんといってもかさばります。また、雨で濡れたり、汚してしまったりした時には、苦労して運んでも使えない可能性があります。それよりはアルミシートが適しています。薄くて軽いのに体を温めることができます。
・防災食
以前は乾パンなどの防災食が必需品でしたが、現代の日本では災害が起きても食べ物は最も早く調達されているようです。早くといっても半日以上はかかると思いますので、避難する際、自宅にあるパンやチョコレート・飴など何もしなくても食べられるものを持ち出すことを意識しておくといいと思います。
防災グッズの必需品
・充電器
災害が起きた時、まずは連絡を取ったり、情報を得たりするのに必要なものはスマホですね。明かりを取るにも役立ちます。ただ、不安なのは、電池が切れることです。
そんな不安を解消するのに充電器が役立ちます。
もちろん普段使いのではなく、乾電池式の充電器です。乾電池の予備も準備しましょう。
ちなみに、我が家の充電器は乾電池でも使えますが、手回し発電ができるもので、乾電池が不足しても使えるようになっています。さらに、ラジオとしてや懐中電灯としても使うことができる、1つで何役もできる優れものです!
・マスク
感染症予防だけでなく、災害後のほこりなどの対策にも役立ちます。また、眠れない時にはアイマスク替わりにも、冬は防寒グッズとしても使えます。
・トイレットペーパー・ウェットティッシュ
ティッシュでもいいのですが、トイレットペーパーの方をおすすめします。トイレットペーパーは、ティッシュと比べ水に溶けやすく、処分がしやすいところが利点です。トイレットぺーパーは芯を抜いて潰し、ジップロックなどに入れておけばかさばらず持ち歩くことができます。
ウェットティッシュは水が無い時に手や体を拭いたり、食器を洗ったりすることにも使えます。
・生理用品やおむつなど
避難所などで届く物資の中では遅めの到着になるはずです。
それまでに手持ちのモノが不足しないよう、1週間分くらい使えそうな量を準備しましょう。これは水が不足した際、トイレに敷いて使用することもできます。我が家ではずいぶん前にオムツの必要性はなくなりましたが、余ったオムツを防災グッズとして保管しています。
・水
飲料水としては1人1日1.5リットルが目安です。
理想は3日分程度ですが、家族の人数と考え、最低1~2日分は用意しておくといいですね。生活用品用には風呂の水を溜めておくなど、日々の生活の中でできる準備をしておけばといいと思います。
・スリッパ(サンダル)
靴箱が倒れて開けられないというようなことが起こるかもしれません。ただ、裸足で外に出るのは大変危険。ガラスの破片などが落ちているかもしれません。そのような時に役立ちます。靴がいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、防災グッズとして準備するのはサイズ関係なく色々な人がはけるサンダルをおすすめします。
・ペンと紙
置き手紙や連絡事項など、何か書いておきたいときに役立ちます。日常はそこらへんにあり、必要性を感じないかもしれませんが、災害時にあると便利です。油性ペン、ボールペンくらいは用意しておくといいと思います。
・サランラップ
災害時は水不足になりがちです。お皿を洗うのも大変そう。ということで、ラップを準備しています。お皿にラップを巻いて使えば、洗わなくても衛生的。また、けがをした際、ハンカチを当ててラップを巻けば包帯変わりにもなり、寒い時は体中に巻けば保温効果も得られる!ラップは万能なアイテムです。
おすすめ防災グッズセット
〇防災セット 地震対策30点避難セット(1人用)
持ち出し袋は14リットルの大容量で総重量は約5キロ。女性や高齢者でも持ち運びやすい重さになっています。もちろん防水素材で3か所に反射材がついています。
中身はスマホ充電やラジオなどとしても使えるソーラー多機能ラジオライトや、5年保存水が500ミリリットル×4本、食品加熱袋、非常用簡易トイレ3回分、アルミブランケット、エアー枕やアイマスク、耳栓など、とにかく細かいものまで必需品はすべて網羅されています。
〇防災セット SHELTERプレミアム(1人用)
31種35点セットです。持ち出し袋はリュック型で、30リットルと大容量。セット内容をすべて入れてもリュックの半分に余裕があり、着替えやスペア眼鏡、常備薬などを追加で入れることができるので便利です。
中身は4色の色別メッシュポーチで整理されており、必要なものが出しやすいだけでなく、メッシュポーチは洗濯ネットとしても活用することができます。水やコメなどもありますが、ウォーターバッグやランタン、エアーマットなど、自分で準備するのは大変なものも含まれています。
〇防災セット HIHハザードリュック(1人用)
東日本震災や豪雨被害など、実際に被災経験のあるスタッフが本当に困ったことを話し合って考案した防災セットです。
ダイナモラジオライトやランタンなどはもちろん、トイレの凝固剤や防煙袋なども含まれています。保存羊羹もあり、実際災害になったときにはホッとできるかもしれませんね。
まとめ
我が家も一応、防災グッズは準備しているつもりです。
準備を始めると何かと必要な気がしてしまいますが、実際持ってみるとそれほどの量は持てないことが分かります。
我が家では、防災グッズを1軍と2軍に分けています。
家族全員が在宅中ならすべて持ち出すけれど、私と子ども達だけなら1軍のみというように、最も必要なものと、あったらいいなというものを分けたのです。そんな準備もいいのではないでしょうか。
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