冷凍玉ねぎは、加熱→飴色玉ねぎにして調理に使うのが一番のおすすめです!冷凍することにより玉ねぎの甘みも増し、熱も通りやすいので短時間で美味しい飴色玉ねぎが作れますよ!
冷凍しても玉ねぎの豊富な栄養素が変わらないというのも嬉しい情報ですよね!
まずい!と言われる冷凍玉ねぎを美味しく食べるにはちょっとしたコツがあるんですよ!
玉ねぎは冷凍した方が良い?それとも冷蔵?
玉ねぎは風通しの良い日陰でネットなどに入れて吊るして常温保存できる野菜ですが、日光を浴びすぎたり、温度や湿度が高いと傷んでしまいます。
一つが傷むと一気に周りの玉ねぎに広がり全滅してしまうことから、冷蔵庫で保存される方が多いんです。
玉ねぎはそのままであれば、冷蔵保存が最適です。
玉ねぎをそのまま新聞紙で包んで袋に入れ、密封しないようにふんわり結んで冷蔵庫に入れれば約1か月保存できます。
冷蔵保存の玉ねぎのメリット
- 玉ねぎ本来の甘みや辛み、シャキシャキとした食感も楽しめ、生食に最適
- もちろん煮物や炒め物も風味良く美味しく調理できる
- そのまま新聞紙で包んで袋に入れるだけなので、保存方法も簡単
冷蔵保存の玉ねぎのデメリット
- 時間経過により、傷んだり黒ずんだりしてしまう
- カットされた玉ねぎはラップにしっかり包んで3~4日
- 3月~4月が旬のずみずしい新玉ねぎの保存期間は、1週間程度
次に、カットした玉ねぎについてです。
カットした場合は、ラップ等で密封しても冷蔵だと3~4日しか保存できないため、まとめて調理して保存しておきたいという場合には冷凍してもいいでしょう。
冷凍庫で保存した場合は、加熱料理に使いましょう。
熱が通りやすく味も染み込みやすくなっています。
- 火が通りやすくなり、味も染み込みやすくなる
- 甘みが強くなり、加熱して美味しい飴色玉ねぎを作ることができる
- 使いやすくカットしたものをジップロップに入れて、約1か月冷凍保存可能
- 玉ねぎのシャキシャキとしたみずみずしさが損なわれてしまう
- 玉ねぎ独特の匂いが強くなって臭く感じてしまい、生食には不向き
玉ねぎの状態がそのままなのか?カットしたものなのか?によって、冷蔵・冷凍を使い分けましょう。
冷凍玉ねぎはまずい!冷凍玉ねぎを美味しくする方法
なぜ冷凍玉ねぎはまずくなるのでしょうか?
玉ねぎは包丁で切ると繊維が壊れ、硫化アリルをいう物質が発生します。
この硫化アリルにより、目が痛くなって涙が出たり、独特の玉ねぎ臭さを感じます。
また、長期保存や密封不足で水分が抜けてブヨブヨした食感になってしまったり、逆に解凍した時に水分が出て水っぽくなってしまい、まずいと感じるのです。
では、まずくなった冷凍玉ねぎはどう使うのがいいのでしょうか?
冷凍玉ねぎは加熱料理に使うのがおすすめです!
すぐに火が通り味も染み込みやすい状態になっているからです。
カレーやオニオンスープ等に使われる飴色玉ねぎは、スライスやみじん切りにした冷凍玉ねぎを使うとすぐに火が通るため短時間で作ることができます。
甘みも増し、深い味わいの美味しい飴色玉ねぎが作れますよ!
くし切りで冷凍した玉ねぎは、煮物や炒め物、肉豆腐などに向いています。
冷凍した玉ねぎはすぐにしんなりとなり、味も染み込みやすいのです。
玉ねぎを美味しく冷凍する方法
美味しく冷凍するには、
- 玉ねぎを使いやすい形にカットし、ペーパータオルで水分をふき取る
- 使いたい量に小分けしてラップ又はジップロック平たくして入れる
- 空気は出来る限り抜き、密封して冷凍庫で保存する(約1か月保存可能)
※平らにした状態で金属トレイにのせると熱伝導が良く素早く冷凍でき美味しさアップ!また、スライスやみじん切りにした玉ねぎを炒めてから冷凍しても美味しく使えますよ!
次に、美味しく解凍する方法についてです。
<焼く・煮る・炒める場合>
解凍せずそのまま料理に使用。生の玉ねぎと同じように使えて便利ですよね。
調理例:カレー、ミートソース、スープ、みそ汁、肉じゃがなど。
<生で使う場合>
必ず常温で自然解凍し、半解凍の状態で調理するのがおすすめです。
電子レンジで全解凍してしまうと、玉ねぎに含まれる水分が出てしまいます。かといって、水にさらす解凍方法だと栄養価が流れてしまいます。味も水っぽくなってしまいますから、注意が必要です。
<調理に使う場合>
調理する場合は、生で使う場合と違って、電子レンジでの解凍が便利です。
ハンバーグなどの肉だねに混ぜるといった使い方です。
使いたい分量を耐熱容器に入れ、ふんわりとラップをして電子レンジで解凍します。
冷凍玉ねぎも冷凍や解凍を最適な方法で行うことで、料理作りの効率アップになります!
冷凍玉ねぎの栄養は大丈夫?
時短料理にも便利な冷凍玉ねぎですが、栄養面は大丈夫なのでしょうか?
冷凍すると栄養素も壊れてしまいそうな気がしますが、大丈夫なんです!
冷凍しても、玉ねぎの栄養が逃げることはありません!!
生でも煮ても炒めても美味しい玉ねぎは、どんな料理にでも合う常備野菜です。
では、玉ねぎには、一体どんな栄養価があるのでしょうか?
玉ねぎは1玉で約65キロカロリーあり、野菜の中ではカロリー高め。
玉ねぎの注目の栄養素は2つ、『硫化アリル』と『ケルセチン』です。
1つ目の『硫化アリル』という栄養素は、ねぎなどの野菜をかじった時に感じる辛味成分のことです。また、玉ねぎの独特のニオイや切ったときに涙が出るのも『硫化アリル』が原因です。
硫化アリルには、血液をサラサラにする効果があります。ですが、『硫化アリル』には熱や水に弱いという性質があります。
玉ねぎは生で食べると辛みを強く感じますが、火を通したら甘くなりますよね。
また、辛みを和らげるためにスライスした玉ねぎを水にさらすこともありますが、こちらも硫化アリルが水に溶け出るためです。
2つ目の『ケルセチン』は、ポリフェノールの一種で玉ねぎの皮に多く含まれています。
『ケルセチン』はポリフェノールの中でも特に強い抗酸化作用を持っており、身体の悪い物質を退治してくれる効果があります。血液をサラサラにして、動脈硬化の予防も期待できますよ。
『ケルセチン』も水に溶けやすい栄養素です。
玉ねぎには水に溶けやすい『水溶性の食物繊維』もたくさん含まれています。
食物繊維には腸の働きを助け、便秘解消に効果を発揮!
そのため、玉ねぎを加熱する時はスープやカレーなど汁ごと全部食べる料理がおすすめ!
さらに玉ねぎにはオリゴ糖も豊富で、善玉菌を増やし腸内環境を整えてくれます。
これらの優秀な栄養素が冷凍されても変わらないのは、嬉しいですよね!
まとめ
冷凍玉ねぎはそのままの状態であれば冷蔵。
カットしたら冷凍と覚えておきましょう。
それと、冷凍玉ねぎは加熱料理に最適なのに加え、栄養もしっかり残っていますから、美味しくいただきましょう!
玉ねぎの冷蔵保存と冷凍保存、それぞれの特徴を生かして、栄養満点の美味しい玉ねぎを存分に味わって下さいね!
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