子供の頃は毎日のように飲んでいた牛乳。
カルシウムが豊富で、とにかく体に良いというイメージがありますよね。
しかし、そんな牛乳が原因で便秘になることがあるそうなんです!!
なぜなのでしょうか。
今回はそんな噂を紐解くべく、詳しく調査していきます!
牛乳で便秘になる?原因は『カゼイン』という成分のせい
牛乳で便秘になると言われている最大の理由は、タンパク質に含まれる「カゼイン」という成分が胃に到達することで固まり、消化できなくなってしまうからなのです。
便秘には様々な原因が考えられるため、特定することは難しいですが、いつもより牛乳の摂取量が増えたり、牛乳に頼って他の栄養素を摂取することができないときには、便秘状態に陥ってしまう可能性が高いです。
人によっては、少量でも腸内環境が悪化してしまうこともあるんだとか。
では、他にも考えられそうな原因たちを、一つずつ調査していきましょう。
例えば、一気飲みはどうでしょう。
なんとなく体に悪そうな印象はありますが、一気飲みは便秘を引き起こす原因となりません。
便秘というよりかはその逆で、下痢になってしまう可能性の方が高いのです。
その理由は、牛乳の糖質「乳糖」を消化するための機能がうまく働いていないから。
日本人に多いと言われていて、子供が一気飲みをして一度下痢を経験すると、「牛乳=お腹を壊す」と考え、牛乳嫌いに繋がってしまうことがある程です。
なるほど、一気飲みで便秘になることはなさそうですね。
次に、飲み過ぎについて。
毎日何杯も牛乳を飲むことで便秘になるのかということですが、実際直接的な原因になっているとは考えにくいです。
しかし、人によっては牛乳によってコレステロール値が上昇し、排便に影響を及ぼす可能性もあります。
特に便秘がちな人は、胆汁として排出されたコレステロールが大腸で吸収され体内のコレステロールがさらに増えてしまいます。
健康診断などで引っかからないように注意しましょう。
また、温度によって違いはあるのでしょうか。
冷たい牛乳だとどうでしょう。
これも、一気飲みと同じような現象が起きることが多く、便秘の原因としてはあまり考えられません。
お腹が緩くなってしまう人が多いというのが現状です。
消化器官に刺激を与えることになってしまうので、元々お腹が緩めの人は控えた方が良いでしょう。
ならば、温かい牛乳はどうなのか。
こちらも、どちらかというとお腹を緩くする効果の方が高く、便秘になることは極めて稀と言えます。
ホットミルクは冬の定番ドリンクとして、女性を中心に人気が高いですよね。
体を温められますので、寒い季節は適度に摂取すると良いでしょう。
子供の便秘悪化の原因は牛乳?
子供には積極的に飲むようすすめている牛乳ですが、実は便秘の原因となってしまっている可能性があります。
それは、牛乳に含まれる「カゼイン」という成分が、特に子供の腸内でアレルギー反応を起こしてしまうことがあるからです。
カルシウムがたくさん摂れるからと過剰に摂取させているお父さん、お母さんも多いのでは?
個人差はありますが、飲み過ぎは禁物です。
1日コップ1杯程度にすることがおすすめです。
どんなに体に良いとしても、無理に勧めることのないようにしましょう。
その他の植物性食品や、小魚などで足りないカルシウムを補うことができますので、バランスよく摂取するように心がけてくださいね。
便秘に良い牛乳 いつ飲むのがベストなのか?飲み方にも注意
上述の通り、牛乳は下痢を催す可能性がある飲料とも言えるのですが、正しい飲み方をすれば便秘を解消する効果も発揮してくれます。
では、便秘解消におすすめの飲み方についてまとめていきます。
牛乳は朝に飲むのがベスト
ずばり、牛乳は朝に飲むとお通じに期待ができます。
牛乳に含まれるオリゴ糖などが、腸に刺激を与えてくれるからです。
忙しい朝でも、牛乳一杯なら手軽に摂取できそうですね。
ちなみに、夜に飲むと、翌日に向けて体の調子を整えてくれる効果があるそう。
快眠の効果もあると言われていますので、リラックス感を高めたい人は試してみる価値ありかも。
冷たい牛乳が便秘には効果的
では、飲み方としてはどうでしょうか。
どれくらいの温度で飲めば良いのか?というところが気になりますよね。
便秘解消に即効性があるのは、冷たい牛乳。
特に、朝は冷たい牛乳を飲むと腸が動き出してくれます。
しかし一気飲みは腹痛を引き起こしてしまう可能性があるため、コップ一杯程度をゆっくり飲んでください。
万が一お腹が緩くなりすぎるようなら、人肌くらいまで温めて飲むようにすると良いでしょう。
妊娠中は牛乳の飲み過ぎに注意
次に気になるのが、妊娠中の便秘解消に牛乳はいいのかどうか?
妊娠中、ホルモンの関係で腸の動きが弱まってしまうことがあります。
便秘を引き起こしても薬に頼ることもできず、困ってしまいますよね。
そんな時に、「牛乳を摂ることで便秘を解消することができるかも?」と期待するのは当然のことです。カルシウム不足が心配される妊娠中にピッタリの便秘解消方法でもありますからね!
しかし、牛乳の脂肪分によって著しく体重が増加してしまうこともあるんです。
妊娠中は太りやすく、むくみも気になるため、飲み過ぎるのは危険です。
胎児への直接的な影響はないとされていますが、適切な量を守るように心がけましょう。
牛乳で便秘解消にならなかった場合はコチラを試してみて!
はちみつ
意外と知られていませんが、はちみつに含まれる「グルコン酸」という成分が、腸内環境を整えてくれると言われています。
善玉菌を増やしてくれて、悪玉菌が増えないよう働きかけてくれます。
そのため、牛乳と共に摂取することで便秘解消にダブル効果が期待できる可能性があるのです。
ヨーグルト
ヨーグルトは、便秘解消に効果があることで有名です。
私たちの腸にすむ細菌をまとめて、「腸内フローラ」と言われるのですが、その中のバランスが崩れることで便秘になることがあるのです。
しかし、ヨーグルトに含まれるビフィズス菌などの成分が腸内環境を整えてくれるため、腸内フローラに善玉菌を増やして便秘を予防してくれます。
習慣づけると、牛乳よりも便秘解消に期待ができるかもしれません。
きなこ
きなこで便秘解消なんてできるの?と思う人もいるかもしれませんが、牛乳と一緒に摂取することで便秘の改善や予防効果をもたらし、更には美容にも良い影響を与えてくれる最強食材なのです!
実は食物繊維やオリゴ糖が豊富で、子供にもおすすめの食材。
牛乳にかけることで摂取しやすくなり、ちょっとしたおしゃれドリンクに早変わり。
しかも低カロリーなので、ダイエットにもおすすめですよ。
カルピス
昔から大好きだという人も多い、カルピス。
原料は牛乳のため、便秘がちなときに飲むとおススメの飲み物です。
乳酸菌が多く含まれているので、善玉菌のエサとして作用してくれて、腸内環境を整える効果が期待できるのです。
さらに、牛乳に含まれる乳糖の一部が分解されていて、お腹のキュルキュル感を伴うことも少ないのです。
牛乳ではお腹が緩くなってしまうという人におすすめです。
りんご酢
一時期、お酢が大ブームでしたが、りんご酢は今でも健康食品のような扱いで多くの人に好まれています。
他の飲み物ではなかなか改善しなかった便秘も、りんご酢でいっきに解消されたという人もいるくらい。
酢酸によって腸の動きを活発化することができるため、夜に飲めば翌朝効果を実感できるという噂も。
なんだか酢って飲みづらそうなイメージですが、りんご酢なら大丈夫!
自宅で簡単に作ることもできますよ。
牛乳ですら便秘が解消されなかった、と諦めていた人もぜひ一度試してみてくださいね。
まとめ
牛乳で便秘になることがあるなんて意外でしたね。
また、その逆で便秘を解消させる効果もあるとは、本当に偉大な存在です。
ポイントは、飲み過ぎないこと!!
毎日の習慣に無理なく摂り入れて健康生活を目指しましょう。
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