セミは日本の夏の風物詩として知られ、その種類や鳴き声は地域によって異なります。日本に生息しているセミは36種類と言われています。
今回、そのうちの代表的な12種類のセミについて、その特徴や鳴き声、さらには生息地などを詳しく解説します。
セミの生態や鳴き声の仕組みを知ることで、夏の自然をより深く楽しむことができるでしょう。
セミの種類は36種類:代表的12種類の鳴き声と特徴を詳しく解説
日本に生息しているセミ36種類のうち、12種類それぞれの名前と特徴や鳴き声についてみていきます。
1. ミンミンゼミ
特徴と鳴き声: ミンミンゼミはその名の通り「ミーンミーン」と鳴きます。体長は33mmから36mmで、主に本州、四国、九州に生息しています。
鳴き声は非常に大きく、夏の代表的な音として親しまれています。
2. クマゼミ
特徴と鳴き声: クマゼミは日本で最大のセミで、「ワシャワシャ」と鳴きます。体長は約59mmから66mmで、特に温暖な地域でよく見られます。
鳴き声は早朝から午前中にかけて聞こえることが多いです。
3. ツクツクボウシ
特徴と鳴き声: ツクツクボウシは「ツクツクボウシ」と鳴くことで知られています。体長は40mmから50mmで、北海道から奄美大島まで広く分布しています。
特に夏の終わりにその鳴き声をよく聞くことができます。
4. アブラゼミ
特徴と鳴き声: アブラゼミは「ジージー」と鳴きます。体長は40mmから50mmで、都市部でもよく見られます。
特に木の幹などでその姿を確認することができます。
5. ヒグラシ
特徴と鳴き声: ヒグラシは「カナカナカナ」と鳴きます。体長は50mm前後で、主に夕方から夜にかけて鳴くため、夏の夕暮れを告げる音として親しまれています。
6. ニイニイゼミ
特徴と鳴き声: ニイニイゼミは「ニイニイ」と鳴きます。体長は20mmから30mmで、日本全土に分布しています。
特に湿った場所を好みます。
7. エゾゼミ
特徴と鳴き声: エゾゼミは北海道から九州にかけて生息し、「ミョーキンミョーキン」と鳴きます。体長は50mmから65mmで、特に寒冷地でよく見られます。
8. ハルゼミ
特徴と鳴き声: ハルゼミは春に出現し、「ジーッジーッ」と鳴きます。体長は40mmから50mmで、主に山地に生息しています。
9. ヒメハルゼミ
特徴と鳴き声: ヒメハルゼミは「ヴィーンヴィーン」と鳴きます。体長は21mmから28mmで、丘陵地や山地に分布しています。
10. エゾハルゼミ
特徴と鳴き声: エゾハルゼミは「ミョーキンミョーキン」と鳴きます。体長は23mmから33mmで、寒冷地を好むため北海道や東北地方に多く見られます。
11. イワサキクサゼミ
特徴と鳴き声: イワサキクサゼミは「ギギギ」と鳴きます。体長は15mmから20mmで、特に沖縄に生息しています。
12. オオクマゼミ
特徴と鳴き声: オオクマゼミは「ワシワシ」と鳴きます。体長は65mmから70mmで、主に九州南部に分布しています。
セミの生態と一生:卵から成虫までの全過程を追う
セミの一生は非常に興味深いものです。セミはまず卵から孵化し、幼虫となって地中で数年間過ごします。
その後、地上に出てきて羽化し、成虫になります。成虫は短い期間で繁殖し、次世代を残すために活動します。以下にその過程を詳しく説明します。
① 卵の産卵
メスのセミは木の幹に卵を産みます。卵は約1ヶ月後に孵化します。
② 幼虫期
幼虫は地中で木の根から栄養を吸収しながら成長します。この期間は3年から17年と種によって異なります。
③ 羽化
夏になると幼虫は地上に出てきて羽化します。羽化は夜間に行われ、成虫になるとすぐに鳴き始めます。
④ 成虫期
成虫は数週間から数ヶ月の短い寿命の中で繁殖活動を行い、次世代の卵を残します。
まとめ
セミの種類や生態について知ることで、夏の自然をより深く楽しむことができます。日本には多くのセミが生息しており、その鳴き声や特徴は非常に多様です。
この記事で紹介した情報を基に、ぜひ身近な自然を観察してみてください。
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