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ピーマンの中に虫が!それでも食べれる?

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家庭菜園のピーマンに多い現象ですが、ヘタを切ると中に茶色い卵と一緒に虫が潜んでいることがあります。この虫の正体は『タバコガの幼虫』です。


虫が入っていると抵抗を感じる方も多いかもしれませんが、しっかり洗えばピーマンは問題なく美味しく食べられます。また、まれに芋虫が入っている場合もありますが、タバコガの幼虫同様、洗えば安心です。


ただし、ピーマン内部が茶色く変色している部分は腐敗しているので、その部分を切り取るなどして食べないようにしましょう。


農薬を使わず育てた野菜だからこそ安心して味わいたいものですね。家庭菜園では虫の発生は避けられないことも多いですが、適切に洗浄すれば美味しく楽しむことができます。


とはいえ、なるべく虫が付かない方法を知りたい方も多いかと思います。


そこで、今回はピーマンの虫対策についても調べましたので、続きに興味がある方はぜひ読み進めてください。

ピーマンの中にいる虫はタバコガの幼虫!洗えば食べれます

ピーマンの中にいる虫のほとんどが、害虫タバコガの幼虫です。


食べようと収穫するまでは気づかないのに、切ってみたら中にタバコガの幼虫がいたということは珍しくありません。


ヘタのすぐ近くに5ミリ〜10ミリの小さい穴が空いている場合は分かりやすいのですが、穴がピーマンの成長と共に塞がっている場合は切ってみないと分からないんです。

タバコガは5月以降に活動をはじめて、8~9月にピークを迎えます。高温と乾燥を好み、夏期が高温で雨が少ない年に発生が多い傾向にあります。


タバコガは若い葉や花、果実などに卵を産み付け、卵は2~4日でふ化します。幼虫は葉の上で食害し、中齢期以降は果実内にまで侵入してきます。


1匹の幼虫が移動しながら次々といろいろな場所で害を及ぼすため、幼虫の数が少なくても被害は大きくなるのがやっかいです。


種を食べる虫なので、多くはヘタが黄色くなったり、ヘタのそばに穴が開いていたりで収穫前にわかることも多くあります。


タバコガの幼虫は大きいものだと4センチくらいまでになりますので、切ったピーマンから出てきたらビックリします。


たいていの人はびっくりして、ピーマンごと捨ててしまうのではないでしょうか。


しかし、タバコガの幼虫に毒性はありませんので、ピーマンごと捨ててしまう必要はありません


もちろん幼虫は殺処分をし、ピーマンはしっかり洗えば食べられます。排泄物なども入っている場合もあるので、しっかり洗いましょう。


ただ、かなり食べられて大きな穴が空いていたり、ヘタが枯れたような黄色い・茶色い色にまで変色している場合は、残念ですが処分した方がいいかもしれません。


枯れる寸前になっていますので、味も落ちていますからね。もちろん食べても毒性はありませんのでご安心を。

ピーマンの虫対策(タバコガ対策)には防虫ネットが有効



タバコガの幼虫は、ピーマンのヘタ付近に穴を開けて入り込みます。


たとえ幼虫が1匹や2匹程度であっても、実から実へと移動して種などを食べるので、早目の対策が必要になります。


そこで役立つのが防虫ネット。タバコガだけでなく、その他の害虫も予防してくれるのでおすすめです。


タバコガを見つけた時の対処法

タバコガの対策は、原始的ですがまずは見つけ次第手で捕まえて駆除します。被害を受けた果実は切り取り、中にいる幼虫を退治。


中にいない場合は、新しい果実に入っている可能性があるので、周りの果実も注意して調べましょう。駆除は、栽培場所から離れて殺処分した方がいいかと思います。


薬剤散布で対処する場合は、幼虫が果実の中に入ってからでは効果が劣るので、幼虫が若い時期に散布するのがベストです。


もし薬剤を使うのであれば、安心して食べられるように、天然成分でできた殺虫剤を選びたいものです。


我が家では、有機農産物栽培にも使える殺虫剤「STゼンターリ顆粒水和剤」を使っています。



また、茎葉の先端に産卵するので、卵をみつけたら潰すか葉ごと処分しておきましょう。

タバコガを近づけないための予防法

窒素が多い株は幼虫が育ちやすいため、タバコガにとって産卵するための格好のターゲットになってしまいます。


そこで、窒素が多くなり過ぎないように、肥料は控えるようにしましょう。また、株のまわりに支柱を立て、防虫ネットで全体を覆うことも有効です。


これで成虫が産卵するために飛来してくることを防いでくれます。

タバコガ以外に気を付ける害虫


タバコガ以外にも庭や家に潜む害虫は多く、植物や健康に悪影響を及ぼすことがあります。この記事では、タバコガ以外の注意すべき害虫について詳しく紹介します。

アブラムシ類

アブラムシ類はピーマンだけでなく、様々な植物や野菜に群生します。


体は小さくて1~4ミリしかありませんが、群れになって野菜を襲うので大きな被害を受けます。


アブラムシ類が野菜につくと、養分を吸われて成長が止まり、やがて枯死してしまいます。


また、アブラムシ類の排泄物に菌が発生し、葉が黒くなることもあります。


さらに、植物ウイルス病を媒介し、植物を全滅させるなどの大きな被害をもたらすこともあるので要注意です。

  • 予防:特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布する

  • 駆除:数が少ない場合は、セロハンテープなどで取り除く。多い場合は薬剤を散布する。

アブラムシには『やさお酢』が使いやすくておすすめです。


ハダニ類

ハダニ類は0.5ミリととても小さく、主に葉の裏に寄生します。(葉の裏に寄生して汁を吸う)


梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になるので、その時期になると注意が必要です。


雌は交尾しなくても産卵することができるため、一匹いればどんどん増えていきます。葉に針でつついたような白い斑点ができますので、それで見つけてください。


被害が進行すると葉の色は悪くなり、落葉して枯れることもあります。

  • 予防:特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布する

  • 駆除:非常に小さいため見つけられないときは、なんか色などがおかしいと思う葉の裏に白い紙を置いてみて、息を吹きかけた時に動き回る虫がいたらハダニ類がいるということになります。


    駆除は水で洗い流すことができるので、葉の裏側まで勢いよく水をかけましょう。多く発生している時は薬剤を散布してください。

コナジラミ類

コナジラミ類は、繁殖力が強く、薬剤に対する抵抗力もつきやすいのが特徴。


葉の裏に寄生して汁を吸うため、被害が進むと葉緑素が抜け白っぽくなります。


コナジラミ類が排泄した後の葉や花の表面にすす病が発生したり、ウイルス病を媒介したりすることがありますので注意!


夜になると葉の裏の先端付近に集まり動かなくなるので、そこが退治するタイミングです。

  • 予防:特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布する

  • 駆除:数が少ない場合は、セロハンテープなどで取り除く。多い場合は薬剤を散布する。

まとめ

葉の裏や果実の中などパッと見てわからない場所にいる害虫は見つけるのが大変そうですね。


なるべく害虫被害が出ないよう、栽培時から防虫ネットど覆うなどして予防をして栽培するようにしましょう。

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