バジルは大きくなるわけでもないですし、葉の見た目もかわいらしく、またお料理に使えばおしゃれ度アップ!そんな理由でベランダ等で育てようと思う人も多いと思います。
バジルで最も苦労するのが害虫。その中でもハダニに悩まされる人も多いようです。
ハダニに食べられたバジルは食べられるのでしょうか?
バジルにハダニが!それでも食べられます
ハダニに食べられたバジルを見つけたときはショックですよね。
ただ、食べることはできるので安心してください。
ハダニは毒を持っていないので、最悪ダニを食べてしまっても問題はありません・・・とは言っても食べるの嫌ですよね(笑)さらに、ダニアレルギーがある人はアレルギー症状が出てしまう可能性があるので、必ず洗ってから食べるようにしましょう!(当たり前の話ですが)
ただ、残念ながらハダニに食べられたバジルは味が落ちてしまいますし、見た目も良くはありませんよね。
そこで!ハダニに食べられてしまったバジルをジェノベーゼのようにペースト状にしてパスタなどに混ぜるというのはどうでしょうか?
味もバジルのみではないですし、見た目も美しくなります。美味しく頂けると思います。
バジルを狙うハダニの駆除方法は殺ダニ剤を使うのがベスト
バジルのハダニの駆除方法ですが、いろいろな考えがネット等でも紹介されています。
例えば、次のようなものです。
- 水を毎日かけてあげる
- 『粘着くん』で固める
- 手でつぶすとか・・・これは気持ち悪くて無理!
ただ、現実この方法では完全にハダニの駆除はできないのです。
ハダニの成虫に水をかけてもまた成虫が現れてしまう
まず水を毎日かけるという方法ですが、葉の裏の成虫を完全に洗い流しても、半日から1日たてばまた成虫が現れてしまいます。
では、なぜすぐ現れるのか?
それは、ハダニが卵から成虫になるスピードが1日~2日と極端に早いからです。(すごいサイクルですね!)
目に見えている成虫をいくら水で洗い流しても、卵が付着している限りハダニの害は収まらないんです。
じゃあ、卵も一緒に水で洗い流せば・・・となるのですが、これがやっかいで、じつは卵は水では流れないくらいベタっとくっついていて、水をかける程度では落ちないんです。
極端な話、1日に2回くらい水鉄砲のような勢いですべての葉の裏を洗うということをすれば、しつこい卵でも落とせるかもしれませんが、現実的には1日2回すべての葉の裏を徹底的に洗うことって難しいですよね。
『粘着くん』はハダニの成虫には効果があるが・・・
『粘着くん』で固めるという考えも同じように考えられます。
そもそも『粘着くん』とは化学殺虫成分を含まない環境にやさしいソフト農薬の1種です。ハダニやアブラムシなどの害虫駆除に有効性が確認されています。
その『粘着くん』を使うと、これも成虫には効果があると思いますが、粘着くんが乾いたあとにふ化してきたものには効果がなく、またその幼虫が成虫となり卵を産むということになりますので、何度も何度も『粘着くん』を使って、産卵前の成虫を倒し続けるということが必要になるはずです。
もちろん手でつぶすも一緒ですよね。
本当の初期に気づいた時はセロテープなどを使って粘着除去もできますが、数が多い場合は難しいです。
・・・ということで、葉の裏についているハダニの駆除には殺ダニ剤を使うしかありません。
殺ダニ剤を使うのが一番効果的
『ダニ太郎』など、素人でも使いやすい殺ダニ剤はネットで簡単に購入できます。
また、同時に展着剤のダインも併用すると薬剤を葉に固着させやすいようで、屋外のように雨露が当たる場所でも効果的です。
【ダニ太郎の使い方】
- 『ダニ太郎』を1500倍くらいに希釈する
- 希釈した『ダニ太郎』に『ダイン』を混ぜる
- 『ダニ太郎』+『ダイン』を霧吹きスプレーを使って散布する
葉の表側や裏側、茎など全体にしっかりと散布します。葉裏はスプレーしにくいので、振り子式の霧吹きを使うなど工夫してみてください。
1500倍くらいの希釈は、100CCに1滴たらすくらいのイメージです。
ほんの少しで効果があります。
『ダニ太郎』の場合、収穫の3日前まで使っても良いことにはなっていますが、余裕をもって1週間くらいは収穫をしない方がいいのではないでしょうか。
また、『ダニ太郎』散布から数日待ってダニがいなくなったら、葉の両面にたっぷり水をかけて残留農薬を洗うようにすると安心して食べられますね。
ハダニ以外に気を付ける害虫
バジルは虫がつきやすいハーブです。
- アブラムシ
- ヨトウムシ
- フキノメイガ
- ナメクジ
- アリ
- コバエ
- バッタ
など・・・多くの害虫がバジルを好み食害します。
害虫は一度発生すると一気に繁殖して葉を穴だらけにして、ひどいと数週間で葉がなくなってしまいます。葉に黒い粒があったら虫食いのサインなので、早めに対策しましょう。
アブラムシはハダニと同様、樹液を吸ってバジルを弱らせる害虫です。
バジルの生育期である3~10月に発生しやすく、アブラムシは特にすす病という病気も誘発するので見つけたらすぐに退治しましょう。駆除はハダニ同様殺中剤が最も効果的です。
害虫の多くは殺虫剤によって退治できるのですが、バッタは殺虫剤が効きにくい害虫です。
また、コバエはあたりを飛び回っているのでこれも周りを気にせず振り撒ける環境ならいいのかもしれませんが、ベランダ等あまり振り撒くこともできない場所の時は殺虫剤では対応できないこともあります。
このように外から入ってきて動きが激しい害虫は防虫ネットを張り、そもそも侵入をさせないように育て始める前から対策をしましょう。
ヨトウムシは夜に葉を食べて、昼は土の中に隠れている蛾の幼虫です。
朝、バジルの葉が食べられているのに虫の姿がないときはヨトウムシを疑います。
ヨトウムシはオルトラン水和剤をまくか、土を掘り起こせば浅い位置にいるので、つまみ出して駆除します。
ハダニを含むどんな害虫にも一定の効果があるのが、土の部分にアルミ箔のちぎったものを撒くというものです。これは、虫はキラキラ光るものが嫌いなので、虫が寄ってきにくくなるからです。
簡単に出来るので予防としても試してみる価値はありそうですね。
まとめ
ジェノベーゼのパスタは人気ですよね。
それが自宅で作れたらおもてなし料理にもできそうです!
バジルを育てるには害虫対策が必要ですが、ネットや殺虫剤を上手に使って美味しいバジルが育てられると、いろいろ楽しみが広がりそうです。
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