三升漬けは北海道を代表する発酵食品で、シンプルな材料で作れる一方で、作り方によっては失敗しやすい料理です。
この記事では、三升漬けを失敗せずに美味しく仕上げるためのコツや、よくある失敗の原因を網羅的に解説します。
三升漬けで失敗する主な原因は、
- 加工醤油を使ったことで発酵が上手に進まず、酸っぱい三升漬けになってしまう
- 保存容器に細菌が付着していて、常温保存で温度が高過ぎたことにより、酸っぱい三升漬けになってしまう
この2点です。
ちなみに、三升漬けを手作りする前に、プロの味を確かめておかれることをオススメします。
三升漬けのよくある失敗
1. 発酵が進まない/酸っぱい仕上がりになる
発酵が進まない原因の多くは、使用する醤油にあります。
市販されている醤油の中には、化学的に加工されたものや添加物が含まれているものが多く、これが発酵の妨げになることがあるんですよね。
三升漬けには、昔ながらの製法で作られた生醤油を使うのがポイントです。生醤油は発酵力が強く、麹や青唐辛子と一緒にしっかりと発酵を促進してくれます。
【三升漬けで失敗しないポイント1】
- 原材料に「大豆、小麦、塩、麹」だけが記載されている本物の醤油を使いましょう。
- 発酵は常温で4日~1週間程度かけて進めますが、発酵が進んだら必ず冷蔵庫で保存しましょう。これにより、発酵過剰や酸っぱくなるリスクを防げます。
2. 細菌繁殖によるカビや酸味の発生
三升漬けが酸っぱくなるもう一つの原因は、細菌や雑菌の繁殖です。これを防ぐためには、保存容器や調理器具の徹底的な消毒が必須です。
保存ビンは必ず煮沸消毒を行い、保存する際には清潔なスプーンや箸を使うことで雑菌の繁殖を防ぎましょう。
【三升漬けで失敗しないポイント2】
- ビンや容器は必ず煮沸消毒し、使用する道具も清潔を保ちましょう。
- 取り出す際に使う箸やスプーンは必ず清潔なものを使用し、食卓で使った箸は絶対に保存容器に入れないこと。
3. 材料選びと適切な温度管理
三升漬けは、青唐辛子、米麹、醤油のバランスが大切です。青唐辛子の辛さが好みに合わない場合は、種を取り除くことで辛味を調整できます。
また、発酵に適した温度は20℃~25℃とされていますので、気温が高い夏場などは早めに冷蔵庫に移して保存するようにしましょう。
【三升漬けで失敗しないポイント3】
- 青唐辛子の水気をしっかり拭き取ってから仕込むことで、雑菌の繁殖を防ぎます。
- 室温が高い時期は、発酵が進みすぎないよう注意し、早めに冷蔵保存を行いましょう。
三升漬けの作り方
材料(1升ずつの比率で)
- 青唐辛子:お好みで種を取り除くと辛味がマイルドに
- 米麹:手で揉んでほぐします
- 生醤油:発酵を促すため、本物の生醤油を使用
作り方
- 青唐辛子の準備:
青唐辛子はしっかり洗い、水気を完全に切ってからヘタを除き、粗めに刻みます。辛味が強いので、手袋を着用して作業します。 - 米麹をほぐす:
手で米麹をよく揉み込み、バラバラにしておきます。 - 材料を混ぜる:
青唐辛子、米麹、醤油を1:1:1の比率で混ぜ、煮沸消毒した保存容器に入れます。しっかりと混ぜ合わせたら、蓋をして常温で発酵させます。 - 発酵と保存:
室温で約1週間発酵させ、発酵が進んだら冷蔵庫で保存します。保存状態が良ければ1年以上保存可能です。
三升漬けを美味しく仕上げるためのアドバイス
三升漬けは、作りたてよりも数週間~数ヶ月経過した方が、発酵が進んでまろやかで深みのある味わいになります。
1~2週間ごとに味見をしながら、発酵具合を調整しましょう。熟成期間によって辛味や甘味が変わるので、好みに合わせて発酵の期間を選んでください。
まとめ
三升漬けは発酵食品ならではの奥深い味わいが魅力です。醤油の選び方や衛生管理に注意すれば、失敗せずに美味しい三升漬けが作れます。
ご飯のお供として、納豆や冷奴に乗せると最高ですよ!また、餃子のタレや焼肉の薬味としてもおすすめです。
自家製ならではの風味を楽しみながら、ぜひ長期保存で熟成させた三升漬けをお楽しみください!
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