身の回りにスマホケースやパソコンキーボードのカバーなど、シリコンケースを使っている方も多いと思います。
頻繁に使うものだからこそ、少し伸びてしまってケースが外れやすくなって使いにくい、汚れが目立ってきたと買い直しを考えることもあるのではないでしょうか。それほど高価なものでもないため、私も「買い直ししようかな~」と考えてしまいがちでした。
ですが、ちょっとしたテクニックを使えば、シリコンの伸び、変色は元に戻せます。そこで、今回はシリコンの伸び、変色解消テクニックについてご紹介します。
シリコンが伸びてしまったときの戻し方
シリコンはゴムなので、熱を加えると縮み、冷やすことでその縮んだ状態をキープすることができます。この性質を利用すれば、例えば伸びてしまったシリコンケースを元に戻すことも簡単です。
シリコンを煮て冷やす
『煮る』と聞くと「大丈夫なの?」と不安になるかと思いますが、実は安全性が高く、確実な方法なんです。
- お鍋でお湯を沸かす
- 沸騰したらシリコンケースを入れて1分煮る
※浮いてこないようにお茶碗やお皿で重しをする - その後1分氷水に入れる
- 再度お鍋に入れて1分煮る
- 取り出して自然乾燥させたら完了
パソコンのキーボードカバーのように大きなものの場合はフライパンで煮てもいいですよ!
シリコンをドライヤーで温めて冷やす
火を使わないので気楽にできる方法ですが、ある程度大きいものの場合はムラなく熱を加えることが難しいので、一部のみを縮めたい場合におすすめです。
- シリコンケースをタオルやハンカチの上に置く
- ドライヤーでまんべんなく温める
- 熱くなったら氷水へ入れる
- 冷たくなったらサイズを確認して縮むまで数回繰り返す
※サイズ確認の時、スマホやパソコンに装着してみることもあるかと思います。水分や湿気にスマホやパソコンは弱いので必ずスマホやパソコンをラップなどで包んで直接濡れないようにしてからテストしてください - ちょうどよくなったら、最後はしっかり乾かします
シリコンを電子レンジで温めて冷やす
そもそも電子レンジは食品以外のものを温めるのには適していないので、あまりおすすめできません。ただ、1人暮らしの方などでコンロやドライヤーが家にない方もいらっしゃいますので、電子レンジを活用される場合もあるのではないでしょうか。
- 耐熱皿にシリコンケースを置く
- 最初は30秒くらいから様子を見て加熱する
- 熱くなったら氷水に入れて冷やす
- 縮むまで繰り返し、最後に乾かせば完了
どの場合も、冷やす時は急速に冷やすのがポイントなので、キンキンに冷えた氷水がベストですよ。またスマホやパソコンは湿気や水分が故障の原因になりますので、最後は完全に乾いてから取り付けてくださいね。
伸びてしまったシリコンを縮める時の注意点
何度も出来ない
ゴムは劣化が激しいので、やるとしても2~3回が限界です。何回も繰り返すともとに戻るどころか、ちぎれたりボロボロになる可能性があります。
シリコン以外のパーツがついているものには出来ない
シリコンのみのケースなら試してみても大丈夫ですが、金属やプラスチックのパーツなど、シリコン以外の素材がついているケースでは破損してしまうこともありますので試さない方がよさそうです。
色落ち、色がはげる可能性がある
温めるときに色落ちして薄くなったり、塗料が溶けてはげる可能性があります。そして、必ず成功するわけではありません。変な形にゆがんでしまったり、伸びたきり戻らないこともあります。捨てる前に試してみようくらいな気持ちで挑戦してみてくださいね。
シリコンが変色したときの戻し方
シリコンの黒ズミの落とし方
- ついているゴミやほこりをガムテープやコロコロクリーナーなどで取り除く
- 汚れが気になるところに、古い歯ブラシに石けんや歯磨き粉をつけて優しくこする
※中性洗剤は素材が変質する可能性があるので使わないでください - 水できれいに洗い流す
- 自然乾燥させる
シリコンの黄ばみの落とし方
- 酸素系漂白剤を水に溶かす(5:5)
- そこへシリコンケースをつけこむ
- 数日、太陽の光があたるところに置いておく
- きれいになったら水洗いする
- 自然乾燥で乾かす
数日太陽の光に当てても変化がない場合は、黄ばみの原因が劣化によるものになります。
シリコンの劣化による黄ばみはどうしても取ることはできません。取ることが出来るのは紫外線による黄ばみだけです。黄ばみ原因が劣化によるものか、紫外線によるものかは見ただけでは判断できないため、黄ばみの場合はとりあえず試してみてください。
シリコンのほこりの落とし方
- 木工用ボンドをシリコンケース全体に塗る
- その後乾燥しきるまで待つ
- 丸1日以上は放置する
- ボンドが乾燥したらゆっくり剥がす
キレイにほこりを取るには、ボンドをまんべんなく塗ることがポイントになります。隙間など手では掃除できないところがとてもキレイになります。
汚れを落とす場合も、きちんと乾燥させてからスマホやパソコンに装着するようにしましょう。乾燥を急ぎたい時はドライヤーがありますが、必ず冷風にしてください。温風ではケースが変形することがありますよ。
まとめ
伸びてしまった場合も変色の場合も、身近にあるもので解消できるかもしれないということが分かりました。どれも素材や状況によって、とってもスッキリ悩み解消となる場合もあると思いますが、逆に悪化してしまった・・・ということもあるかもしれません。
ただ、何もせず捨ててしまって買い直しをするよりは、1回やってみるくらいの気持ちでやってみて、もしうまくいったらラッキー!「1回分買い直しの費用が浮いた~」くらいの考えでやってみる価値はあると思いますよ。
注意していただきたいのは、しっかり乾燥させてから装着することです。ケースの改善がうまくいっても、肝心のスマホやパソコンが壊れてしまっては意味がないですからね。
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